奄美の名物

奄美は本土とはまた違った食文化を楽しめるのが魅力です。ここでは、奄美群島の名物・名産を紹介します。
奄美群島を訪れる際は、ぜひ参考にしてください。

黒糖 (こくとう)

黒糖とは、沖縄県、鹿児島県の離島で主に生産される含みつ糖の代表的なもので、さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造したものをいいます。
黒砂糖と黒糖の違いはありません。イメージ的に「黒砂糖」は粉末状、「黒糖」は固形ブロック状を想像してしまいます。 しかし実は黒砂糖と黒糖には違いが無く、消費者庁でも同義とされています。 呼び方は違えど同じものなのです。 形状の違いで、粉末状のものはお料理に、固形のものはおやつにと使い分けるのがいいかもしれませんね。

奄美黒糖焼酎 (あまみこくとうしょうちゅう)

黒糖焼酎の製造は、奄美群島だけに限られています。
当然出回る数も少なく希少価値のある焼酎です。 そして、奄美大島でしか買えない「あまんゆ」「やんご」などはさらにレアといえます。
なぜ奄美だけに黒糖焼酎が許されているのか?
奄美諸島にだけ黒糖による焼酎造りが許されているのは、戦後の8年間この地域が米軍施政下にあったことと密接な関係がある。 その間に黒糖を原料にした焼酎が盛んに飲まれるようになったからだ

鶏飯 (けいはん)

「鶏飯」は、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、みかんの皮などを、白いごはんの上にのせ、鶏ガラのスープをかけて食べる、奄美地域を代表する郷土料理である。かつて、奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた時代、鹿児島本土からやってくる役人たちの威圧的な態度を少しでも和らげるためにつくられたのがはじまりだといわれる。当時、非常に貴重なものであった鶏を余すことなく使ってつくった「鶏飯」で役人たちをもてなしたという。また、このころはまだスープをかける風習はなく、鶏の炊き込みごはん風にして食べていた。昭和に入ってから鶏ガラのスープをかけて食べるアレンジが浸透し、いまではそれが一般的となっている。

きび酢 (きびす)

きび酢は、他のお酢と違い、自然醗酵で造る「唯一の天然醸造酢」です。 きび酢誕生も、奄美地方加計呂麻島(かけろまじま)の自然から生まれた偶然の産物なのです。 昔からさとうきびが植えられており、製糖工場で黒糖を作っています。

油ぞうめん (あぶらぞうめん)

奄美で人々が集まる時に欠かせない
油と出汁が融和したそうめん料理

『油ぞうめん』は奄美大島をはじめ、奄美諸島に伝わる郷土料理。幾つかの具材とゆでたそうめんを炒めるという素朴な料理だ。一見、沖縄の『ソーメンチャンプルー』に似ているが、違うのは、ただ油で炒めるだけではなく、そこに出汁も加え炒め和えるということ。出汁と油が乳化(※)して一体化しているので、そうめんの食感もよくなるのだ。徳之島では『アンバーソーメン』、沖永良部島では『アゲソーメン』とも呼ばれている。

本場奄美大島紬 (ほんばあまみおおしまつむぎ)

大島紬には2種類あり、発祥の地である奄美大島でつくられたものが『本場大島紬』、それ以外の地で生産されたものを『大島紬』と呼びます。 本場大島紬であり、かつ保存状態の良いものであれば数十万円がつくものも。

大島紬の主要産地は鹿児島県奄美大島のほか、鹿児島市や、一部、宮崎県都城市などでも生産されています。 泥染めによる独特な「黒」が魅力の「泥染め大島紬」の他、泥染めに藍染を重ねた「泥藍大島」や、焼き物の白薩摩にも使用する白泥を用いた「白大島」、草木染めを施した「色大島」など、そのバリエーションは豊富です。

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