日本
1910~1920年代の日本の写真の一部を紹介します。
和装と日常
明治に入り、庶民が絹織物を着られるようになると、それから一気に絹の着物が普及した。特に銘仙は女学生のスタンダードとして広く用いられ、大胆な意匠をほどこしたものが徐々に生産されてくるなど、おしゃれの機能や流行としても機能していた。
遥かかなたにありそうでありながら、手を伸ばせば届きそうな不思議な感覚が、この時代の写真にはある。
モダンスタイル
1910~1920年代は大正時代にあたる。この時代の日本ではモダンガール、略してモガと呼ばれる若い女性が銀座を闊歩し、大正ロマンを象徴的に表すファッションが流行した。戦前という言葉からは想像もできないほどのモダンな衣装がそこ見みられる。しかしこれらの衣装も激動の時代に飲み込まれ瞬く間にみられなくなってしまうのだった。これらハイカラは一部の若者のファッションであり、あくまでも主流は和装であり、しばらくすたれず、男性であっても外着は洋服、家着は和服というスタイルが続いた。